とあることがキッカケでジオラマ作ってみようと思った外出自粛期間(;^_^A
一日、ほんの少しの時間をやる気になった時とテンション上がった時だけチマチマと作成。
着手から完成まで掛かった時間は一か月ほど。その作成記をコストと共に残しておこうと思います。
※今回記す金額は百均のはそのままですが、市販の各種商品はメーカー価格なので参考価格としてご覧ください<(_ _)>

ジオラマの作成にも様々な方法がありますが、私が目指したのは「新規コストは出来るだけ安価」に。
手元には材料があるのでそれをうまく活用してみます。
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ベースは百均で見る展示ケース、アーチワイド型L。
写真にはありませんが、発砲スチロールのボードも同時購入。
・ケース=¥400
・発砲ボード=¥100
計¥500
最初はワンコインからのスタートです。

使う線路にKATOのアプローチ線路。※手持ちでしたので新規としては¥0
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ただし、単線のプランなので複線線路のウラにざっくりとマーキングを入れ、真っ二つ。

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両端にノコで切れ目を入れ、それを起点にマーキングに従ってカッターの刃を入れる。
ある程度の深さになるまでカッターの刃を繰り返し入れ、最後は軽い力でパキっと割ります。
割った個所はカッターで軽く面取りも実施。
・KATOアプローチ線路=¥900
累計¥1,400(うち新規¥500)

発砲ボードを、これも百均の発泡カッターで必要なサイズに切り、高さを稼ぐ。
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線路は外側の方を用い、仮置きで雰囲気掴んでおきます。
・発泡カッター¥100
・KATO単線架線柱¥450
・KATO架線柱台¥300
(いずれも手持ち在庫)
累計¥2,250(うち新規¥500)

発泡ボードを木工ボンドで積み重ね、線路のRをケガき、それを目標にカッターでサクサク削る。
ここで大事なのは木工ボンド。ゴム系接着剤だと発泡スチロールを溶かすのでアウト
逆に利用して穴を開けるという方法もありますが、それは失敗に成功するというものでしょうか(;^_^A
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足元に燃えないゴミ用の袋置いて、ゴミが散らからぬようにそのゴミ袋の中で作業。
缶ビール飲み、テレビ見ながら(良い子はマネしないでね)。
※丁寧にしなくても良いってことです♪

さらにイメージを掴むため、小細工。
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車両ケースのウレタン、入れ替えてると余りが出るので、その余りを用いて壁を置いてみました。

あくまでもイメージとして。
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うん、こんなもんかな♪

ちょっとした山も積層の発泡を削って作成。
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ポリゴンの世界から3Dへ(笑)
細かい事気にしないで削るって楽だわぁ

手持ち在庫にあったはず・・と探すも、見つからないので新規購入(;^ω^)
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・グリーンマックス 石垣A¥500
計¥2,750(うち新規¥1,000)

線路を真っ二つに加工したのと同じように石垣を必要な長さに調整。
そしてまた仮組♪
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仮組をすることにより、石垣の曲げ具合を調整して発泡のベースと密着できるようにしてきます。
うんうん、イメージになって来たよ(≧▽≦)

イメージを掴んだところで次のイメージへ。
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百均のカラーボード。
実は船模型の海に使えるかな?って買ってたヤツ(;^_^A
・カラーボード¥100
計¥2,850(うち新規¥1,000)

これをこう使いました。
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矢印の塀へ。
写真を撮りそこなってしまったのですが、適度な大きさ&長さにカラーボードをカットして、グレーで塗装。
どうしてもボードそのものの表面にある凹凸が出てしまうので、木工ボンドを指の腹で慣らし、適度な平滑さを表現。写真は木工ボンドを塗ったところですが、乾いた後で1000番のサフェイサーを吹いてコンクリっぽさを狙いました。
ボンド&塗料については手持ち分ですがコストとして計算してみましょう。
・木工ボンド¥100
・カラースプレー(グレー)¥600
・サフェイサー(1000番)¥400
計¥3,950(うち新規¥1,000)

ここから地面作りが本格化
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全体のグレーを吹いたあと、カラースプレー3種を使って石垣は黒を多めに石っぽく、壁は白を多めにコンクリっぽく。そんなイメージで手持ちの黒、グレー、白のカラースプレーをテキトーに吹き、自然な感じを狙います。出来たところでベースに木工ボンドで圧着。
・カラースプレー2種(黒・白)¥600×2
計¥5,150(うち新規¥1,000)

そして地面作り
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登場いただいたのは木粉ねんど。
乾くとカッターなどで切ったり、壊れたら木工ボンドで修復可能という、廃材利用のスグレモノ!
とは使ったあとで気づきました(笑)
発泡の山にねんどを上乗せして山の造形を。そして線路下にはなだらかな浜を。
乾燥させたらその「浜」は砂浜そのものに見え、このままでも良いか?とちょっと思っちゃいました(;^_^A
ってことで久しぶりに新規購入追加♪
・木粉ねんど、1袋¥100
計¥5,250(うち新規¥1,100)

と、ここで思い付きというか、追加工作。
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ディスプレイとして車両のライト点灯も必要と感じ、ケースと発泡ベースを貫いて電源コード。
・KATOターミナルユニジョイナー¥350
計¥5,600(うち新規¥1,450)
こちらの効果については後ほど・・。

やる気が出ず3日放置すると粘土部分が乾きます(笑)
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百均塗料、3種登場。緑は背景、黒は水辺、茶は土に。
無駄なようで下地処理は大事です。
・アクリル絵の具¥100×3本
計¥5,900(うち新規¥1,750)

さらに線路を錆ているように見せるため、ガンダムマーカーで塗り塗り♪
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分かり易いようにビフォーアフター。左が塗った方、右が製品ままです。
ガンダムマーカーも手持ちでした。
・ガンダムマーカー¥200
計¥6,100(うち新規¥1,750)

さらにドライタッチで線路上をウェザリング。
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茶色のアクリル塗料を筆に付け、ティッシュで拭き取ったりして筆を乾いた状態で撫でていく手法。
私の場合、古新聞にちょっとだけ塗料を出し、そこに筆を付けてその新聞の余白に塗って筆が乾いた頃に線路に塗るという感じで好みのウェザリングになるまで繰り返しやりました。

線路の錆が枕木やバラストの汚れに・・と、実物を観察して汚す部分を念入りに。
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肩に力を入れずに「こんなもんだろ」でやってます。

さて、線路自体が整ったらいよいよ線路部分の仕上げ。
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のび太君、そんな時にはコレが良いよ。バラスト、ユニトラックタイプぅ~!
・バラスト ¥600
計¥6,700(うち新規¥2,350)
ユニトラックに揃えた砂利ってことですが、噂によると本物のバラストを作ってる採石場から出る、その余りを粉砕したものらしい。「ホンモノ」という言葉に弱いです(;^_^A

チラシを折り、バラストを少し載せては少しづつ線路に盛って行く。
如何に自然な感じで盛って行くかがポイント。ゆえに少し載せては・・の繰り返し。
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これが意外に楽しい
あ、バラストが余計な場所に入り込むのを防ぐために、端っこの方はマスキングしてます。

このあと何度か登場することになる、ボンド水溶液。
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木工ボンドと水は1:1、そして台所から中性洗剤を数滴。
中性洗剤はバラストへの浸透度を増し、木工ボンド水溶液は1:1の比率から固着の様子を見て比率を変えていくという寸法。
とは言っても、どんなにかき回しても簡単には水溶液になってくれずボンドの塊はいくつか残ります。
根気で溶かしていきましょう。それでも残った場合はこれも時間が解決。数日放っておけば融けて消えてしまいます。逆に置き過ぎると水分が飛んで固まり、昔懐かしい糊の塊になるので注意ですがw

壁と線路の間をバラストで埋め、霧吹きでバラストをほんの少し水分を含ませてボンド水溶液をペチャペチャとバラストへ浸透させていく。それが終わったところで次の工程へ。
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霧吹きの水が写真に残ってますが、土の部分にボンドをベタベタと指の腹を使って広げていきます。

そして土っぽくするためにパウダーを。
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百均の茶こし登場。
どちらも手持ちのもの。パウダーはブレンドしたものですが・・実はゴミとして捨ててあったデアゴ系のアレ。もったいないオバケが降臨したのでお持ち帰りした次第(;^_^A
・茶こし¥100
計¥6,800(うち新規¥2,350)

さらに緑のパウダーを撒いて下草の表現。
その際には架線柱の穴を埋めては使えなくなってしまうので架線柱を仮設置。
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加えて土側のバラストを撒き、ボンド水溶液で固着。

砂浜に砂を茶こしを使って撒いていく。
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実はこの砂、某所の海岸で実際に収拾したもの。
用途は別だったのですが、使わなくなったので転用。
白い砂浜はサンゴなど石灰系、黒系は石からの砂浜。この辺はどういう土地なのか?を検証して作ってみるのも面白いかも。
下地を黒にしたのもこの砂を使うから。水底となる部分は色を暗めにしておきます。

ボンド水溶液が乾くまで数日放置。
次の工程は茂った草。ボンドを直接ぬりぬり。その上にクランプフォーリッジを押し付けて行きます。
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ジオラマ作成において考えていた地域は陽射しが強い場所。
緑は濃い色合いになるので思いっきり暗い色を選択。
・ウッドランド アンダーブッシュ¥550
計¥7,350(うち新規¥2,900)
これ、暗い色の中に僅かながら明るい色も入っていて良い感じでした。
さらに他に手持ちの明るいフォーリッジも混ぜて草表現を盛り上げます。

そして濃いめのボンド水溶液をベチャベチャに垂らす。
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浸透させ、乾くまで数日放置。
白い部分は乾くと透明になるので問題なしです。

数日後。
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乾いてかなり「らしく」なりました。
この段階で線路の表面をクリーニング。砂消しで磨き、クリーナーで拭き取りました。
砂浜も干潮時とすれば、これで完成でいいかとも思っちゃって(#^.^#)

で、そこで留まらず勇気を出して初トライ!
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UVカラーレジン!
水を表現するものにジオラマ作成用の専用品は数多ありますが、ローコストで検索してるとUVレジンなるものが。なんと陽に当てるかUVライト当てなければ固まらないそうじゃないですか。
海や川の表現にクリアグリーンを求めましたが、店頭にはクリアブルーばかりでとりあえずグリーン×4、ブルー×6の布陣。

使ってみましょう♪
マスキングテープで漏れないように壁を作り、少しづつチューブから出していきます。
深い場所にグリーン、浅い場所にブルーの順番で、クリアグリーンを深い場所に出して日光に当てものの数分で固着。
固まったのを確認して、その上にクリアブルーを出していく。
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チューブから出す際、色が混ざってなかったり、空気の泡が入ったりするので苦労する・・かと思ったら全くそんなことはなく。ゆっくりチューブから出せば空気は入りませんでしたし、色もしっかりと混ざってました。加えて店頭在庫で仕方なくグリーンが少なめになったのですが、結果的に2色の使い分けができて成功だったかと♪
内海あるいは流れの緩やかな川をイメージしたので、ありがちな波の表現は考えずに使用しています。
注意したところとして記載するならば、
①日光に当たらない場所で作業
②作業は焦らずゆっくり
③少量出してテスト(感覚を掴んでみる)
④表面張力で上手く乗らないところは、爪楊枝の先で導いていく
な感じです。

そして作業中、失敗することに成功しました
日光に当てて固めている最中に不意に触ってしまい水面が変形したのですが、同じ色のUVレジンで上乗せするとあら不思議!綺麗サッパリその痕は消えてしまうのです。焦らず深さを増やしていきましょう(笑)

UVレジンの投入が終わったら、固まったところで波打ち際に一工夫。
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黒色の絵の具を水で薄ーくして、水表現のフチ部分に満遍なく筆で塗っていく。
すると砂浜に浸透し、水から遠い部分は乾いた状態、黒くなっているところは濡れている状態が再現。
この手法、砂利系の砂浜なら黒、石灰系の砂浜なら茶色だと良さそうです。

さて、コスト計算(;^_^A
・UVカラーレジン 10本¥1,000
計¥8,350(うち新規¥3,900)

作業の日、上写真の作業をしたところで夕暮れ。
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波打ち際の表現ですが、固まっているUVレジンの上に「水が深い方から」薄くUVレジンを乗せていくと、波が静かに浜に寄せていく感じができます。
日光に当てるとすぐに固まる性質を利用し、少し出しては日光に当てるのを繰り返し。それで波の表現してみました。すべてはぶっつけ本番で勘でやりましたが、できれば少量出してテストしていただいた方が無難です(;^_^A

夕日に当てていろんな角度から。
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う~ん!良い感じ

そして通電チェック。
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バッチリです(#^.^#)

出来たからには記念撮影を!
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カント線路を使ったのでカーブでは傾いた感じが。

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上からの視点では、水面が反射して静かな波の感じが♪

非電化区間では架線柱を抜いて撮影し、電車は架線柱を立てて撮影。
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日光の下での撮影は、海の感じがすこぶる良くて感動しちゃいました

普段、室内ではこんな感じ。
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工作中の写真でところどころ出ていましたが、プラ板に緑や黒の絵の具で塗ってたのは背景。
それにクランプフォーリッジを押し付けてます。

背景を作った理由。
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外して山側からも見たかったから(;^_^A

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拘ったような、拘ってないような・・?
そんな一か月ほどの時間、楽しかったです(≧▽≦)

という訳で。
今回作成したまとめ
時間=一か月
コスト=¥8,350(うち新規¥3,900)

まぁ、目論見通り安価に出来たのではないでしょうか。
喜びはプライスレスですので(≧▽≦)


ということで作成記は以上。長文駄文、大変失礼いたしました。
ご覧いただきましてありがとうございます<(_ _)>